中古車輸出の5つの真実

中古車輸出の5つの真実

海外旅行をした際に日本の中古車をたくさんみかけた経験はありませんか?

自家用車だけでなくバスやタクシーなどの商用車にいたるまで、日本の中古車は海外で大人気です。
もちろんその裏には日本車の中古車輸出ビジネスが存在しています。

では、日本の中古車はどのようなルートでどんな方法で輸出されているのでしょうか?


中古車輸出ビジネスの舞台裏

海外で大人気の中古車の輸出にはそれ相応のノウハウがあります。
在庫保管料や輸送コスト、為替変動のリスクにも負けずに利益を出し続けるその裏にはどのような仕組みがあるのでしょうか。

それでは中古車輸出の真実について説明していきます。

①輸出相手国の推移

中古車輸出業界もここ10年で様変わりしてきました。
その変化の一つが輸出相手国です。

10年ほど前までは、主な取引先は東南アジアや南国がほとんどでしたが、今ではアフリカが一大市場に成長してきました。

経済での新興国がBRICsからVISTAへと移り変わったのとほぼ同時期に、中古車の輸出相手国も移り変わっています。

経済が発展するともちろん個人の所得も増え、海外との貨幣価値格差も少なくなるので当然といえば当然ですよね。

②中古車調達方法の変化

輸出するための中古車の調達方法も変化しています。

昔は、オートオークションのみだったのが、個人の中古車の直接の買取やインターネット中古車オークションの活用等、やはりインターネットを活用した取引方法が台頭してきました。

しかし、未だに半数以上はオートオークションが占めていることも事実です。

③為替変動リスクのヘッジ

中古車輸出と聞いて一番のリスクは為替差損だと容易に想像できます。

自動車は中古車といえどもそれほど安い買い物ではありません。
最近でもギリシャのデフォルトリスクや韓国のスワップ問題、中国人民元の切り上げなど為替を取り巻く環境の変化は目まぐるしく、政府の一つの発表が何百という企業の倒産につながることもよくあることです。

中古車輸出企業は、これらのリスクに備えるためにまずは全ての決済を円建てにしています。
確かに円建てなら安心なのですが、これでは中古車の仕入や販売時の決済スピードや手数料の問題もあり規模を拡大するためには、どうしても外貨建決済の必要に迫られます。

その場合は、実需の範囲内において為替予約、通貨スワップ、通貨オプションなどのデリバティブ取引による適切なリスクヘッジが必要不可欠です。

④輸送方法の選択

中古車輸出のもう一つのポイントとして輸送方法の選択があります。

輸出する中古車の種類や特徴、輸出相手国の特徴などによって適切に使い分ける必要があります。
誤った選択をすることで思わぬリスクを負う羽目になることもあります。

例えば、フェラーリの限定モデルなどは時価数十億円の価格で取引されることもあり、これをRORO船と呼ばれる自動車輸送専門の自走式の船に載せてしまうと、輸送中に第三者が車両に触れることができてしまうため盗難や傷等の大きなリスクとなります。
こういった特殊な車両に関してはコンテナ船で1台ずつ運ぶ方が割高ではありますが安心です。

一般的な中古車輸出の場合は、RORO船で運ぶのがコスト的にお得です。
ただし、輸出相手国によっては、RORO船の入港が制限されている場合もありますので、直前の入念な調査が必要です。

⑤輸出関連書類の作成

中古車の輸出にあたっては、必要となる書類や手続きも膨大に存在します。

まずは、中古車としての抹消登録を最寄の陸運支局で受ける必要があります。
その後、日本国の定める輸出手続き書類(インボイス、パッキングリスト、B/L)、その他輸出相手国が定める書類の準備が必要です。

これらの面倒な手続きは、盗難中古車等の不正な国外流出を水際で防ぐための政府の施策でもあります。


いかがだったでしょうか?

日頃使っている日本車の中古車が海外では大人気だと知ってはいるものの、その輸出の実態に触れる機会はあまりないのではないでしょうか。

主な輸出事業は薄利多売なことが多く、中古車輸出業者は少しでも利益率を上げたり、申請の手間を省けるように日々経営努力を重ねています。

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